東京国際フランス学園のこと

リセの幼稚園に入学される方への情報

先日、今年の9月からリセの幼稚園に入園されるおうちのご家族からコンタクトをいただきました。
我が家は年長さんからの編入だったので、年少、年中のことはわかりかねますが、分かる範囲で幼稚園生活について書いていきます。
あくまでも私が経験した私的な意見で学校の意見ではないことをご了承ください。

★言語のこと
フランス人家庭、日仏家庭が多いですが、日本人家庭のお子さんもいらっしゃいます。
フランス語圏に駐在してて帰国組や、単純に子どもの教育のために頑張るというご家庭もあります。
カナダ・アフリカ等のご家庭もいらっしゃるので、日本語は全くダメというご家族もいらっしゃいます。
よって、最終的な共通言語はフランス語となってしまいます。
学校からの連絡はメールで来るものは日仏併記、または仏語のみですが、最近は翻訳ソフトが優秀なので、google翻訳やChat GPTを活用すれば意味などは分かるはずです。
先生は仏英のバイリンガルが配置されていますので、どちらかができればコミュニケーションは問題ありません。
対面コミュニケーションが必要になるのは学校の面談になります。
日本語のみでしか対応できない場合は、面談の時などは事前連絡すれば通訳できる職員を手配できると聞いたことがあります。
(うちは依頼したことがないので、具体的な手配方法はわかりません。)
あとは、クラスでどこかに行くときに保護者の付き添いボランティアが募られることがあります。
その場合は全然できないとつらいかもしれませんが、初級くらいのレベル(DELFA2)を持っていればすべきことはわかると思います。
全然語学できないからヤダと思う方はボランティアに申し出なければいいだけです。リセは積極的な保護者がおおいので、ボランティアが集まらないということはないはずです。
お子さんの語学力は心配しなくても、毎日の学校生活で慣れていきます。
最初の頃は先生の指示が分からないこともあると思いますが、各クラスに日本語ができる補助の先生が配置されています。
最初は補助の先生に頼ることになると思いますが、次第に自立していくと思いますよ。
(ですが、子どもは補助の先生が大好きです。
どうしても、仏語でのコミュニケーションに難が出てしまう子どもには、先生からLFITでやっているJuku(塾)に通う提案があると思います。
ただこれ、今もやってるんでしょうか?昔の案内しか見つけられません。

子ども向けのワークショップなどをやっているのはこのあたりでしょうか
日仏学院
AFFJJ
日仏学院横浜

AFFJJはエッグハントやクリスマス会なども開催しているので、楽しめると思います。

入園前にフランス語に慣れさせたい場合はフランス語の歌やアニメを見せるのもいいかもしれません。
学校の先生からはタブレット端末やテレビの見せすぎはNGと言われますが、現代の子育てでデジタルなしというのも難しいものですよね。
このあたりのチャンネルは男女関係なく楽しめますし、うちの子も大好きでした。

★保護者のフォロー
リセの保護者はかなり積極的に色々なことに参加している印象です
学校のカリキュラムについても様々な希望を出し、学校もその要望にかなりフレキシブルに応えているという印象です。
学校で行われる行事も両親で参加される方は多いです。
学校が決めたルールに黙って従うのではなく、より良い学校にするために学校と保護者が一緒に作り上げていくという感じです。
先日も学費の値上げに反対する保護者のデモが行われました。
学校と親の橋渡しをしているのがリセ家族の会です。
おそらく9月の登園初日に校門の前にスタンドが立って、勧誘が行われると思います。
入会は任意ですが、入ると情報は入りやすいでしょう。
新学期が始まったら早めに保護者同士のネットワークをつくってください。
おそらく誰かしらがクラスのライングループを作ってくれると思います。
それと、日本語話者の方は日本語トークのLINEグループにも招待してもらってください。
このLINEグループは保護者同士の相互補助という感じで、色々な相談ができるので、他の保護者に頼んで招待してもらうことを強くお勧めします。
グループのお約束があるのでそれを守って活用してください。
このLINEグループに登録するとリセカフェというイベントの案内が届きます。
このイベントは学校生活について、体系的に説明してもらえるイベントなので、ぜひ参加してください。(日本語です。)
学園生活についてかなりつかめるようになると思います。

★幼稚園での子どもたちの様子
幼稚園は年長さんから年少さんまでの縦割り保育になります。年長さんと年少さんでパートナーを組んで、公園へのお出かけなどの時には手をつないで出かけます。
年上の子が下の子を面倒見る文化はあると思います。
先生にもよると思いますが、パートナーは週替わりになるはずです
また、図書館に行く日もカリキュラムに組み込まれていて、週1で本を借りてきて手提げ袋に入れて持ち帰ります。
この手提げ袋も、子どもたちが自分でデコレーションするのですが、とても園児の作品とは思えないセンスです。
アンディ・ウォーホルのような色使いとか、モダンアートみたいです。
この辺がリセっぽいといえば、リセっぽい。
日本のお工作とは色遣いが違うことが多いです。
先生によってこの辺も変わるので、来年もモダンアート風かはわかりません。
図書館の本は仏語、英語、日本語があります。
園児は、日本の園よりも自由で元気(すぎる?)です。
文化の差なのか家庭の差なのか、日本では考えられないようなイタズラもあったりします。
悪いことをしたら、校長先生の部屋に連れていかれてご注意を受けます。
優しく諭されるだけなのですが、子どもにとっては「ディレクト―ルのところに連れていかれた」というのは大ごとのようです。

日本とフランスの違いを強く感じるのは先生の立ち位置です。
日本で幼稚園の先生というと園生活におけるママ的存在な感じですが、リセではあくまでも教育的指導者という立ち位置です。
子どものお世話を細々としてくれることはないです。
そこで活躍するのが補助の先生です。泣いてしまった子をあやしたり、転んだ子の応急処置などお世話してくれます。
なので、子どもたちは補助の先生が大好きです。

★お給食について
お給食は食堂に行って食べます。学校行事の時にチラッと見ましたが、可愛らしい食堂です。
以前はプロパーの給食スタッフがいましたが、今はシーザースキッチンというケータリング会社が入っています。
シーザースキッチンはインターナショナルスクールによく入ってるケータリング会社です。
子どもからの料理の評判は日によってまちまちです。
日本の保育園の方が野菜を細かく切っていろんな料理に混ぜてくれるなど細やかな配慮を感じます。
リセのお給食は野菜だとスープに刻んで入ってるか、サラダでドーン!という感じなので、野菜に苦手意識がある子どもにとっては、手が付けづらいと思います。
お給食の時も見守り担当の先生がついてくれて、全部食べられたらお代わりのOKを出してくれたり、「お野菜食べて」と促したりしてくれます。
あまりにもお隣の子どもとおしゃべりしすぎて、食が進まないと席を離されることも…
ちなみにメニューはここで見れます。→
日本語メニューも用意されています。

メニューは多彩で、週1くらいで和食メニューもありますし、月2回ベジタリアンメニューの日もあります。
クスクス、ブッフブルギニョンなどリセっぽいメニューもありますね。
ちなみにうちの子に人気のメニューはハンバーガー&フライドポテト・とんかつ・スパゲッティミートソースです。(笑)
ベジタリアンの日はうちの子には不評なことが多いです。
毎日デザートもつきます。
フルーツやヨーグルトなどの日が多いですが、ムースオショコラやクレープなんかが出る日もあって、その時は子どものテンション高いです。
年始には公現祭に食べるお菓子ガレット・デ・ロワが出ます。
今年はオーブン故障のため食べるのが2月?3月?になりました。
2月2日にはchandeleur(シャンドルール)でクレープが出ますし、イベント食もフランス文化を反映させてます。
ちなみに日本の文化も積極的に取り入れていて、節分には校庭にオニが来て、みんなで豆まきもしますよ。
食堂で食べない場合はお弁当を持っていくこともできます。お弁当の子は食べるエリアが違います。
お弁当の子の方が早く食べ終わる=昼休みの遊びに早く行けるので、お弁当がいいと娘から言われたこともありました。
(母の体力の問題で却下しました)

★おやつについて
スクールバスを利用する子はおやつ持っていきます。
なるべくナチュラルなものが望ましいと学校からは書かれていますが、市販のお菓子を持ってきている子もたくさんいます。
うちも、今はイースターで集まってしまったチョコの卵やらニワトリやらがたくさんあるので、持っていかせてます。
(これ、先生が読んでないといいなぁ(;^_^A)
今、食べないとチョコがとけちゃう季節がすぐやってくるので消費にあせってます。
理想的なおやつは野菜スティックとかでしょうが、気温が高い時期に生野菜持たせるのも心配ですしね。
私が持たせることがある夏でもOKなおやつはこちら
・芋けんぴ・塩けんぴ
・ドライフルーツ
・干し芋
・バナナ
・アップルソースや野菜とフルーツのピュレ(これもコストコで売ってます)
・Qooのゼリー(ヘルシーではないけど)

なーんて、市販のクッキーなんかもバンバン持たせています。
あとは、週末にお菓子を作った時は多めに作って持たせることもあります。
家庭のお菓子なので混ぜて焼くだけというものが多いです。
・チョコチップ入りオートミールクッキー
ガトーヤウー(ヨーグルトケーキ)

YoutubeのMiho’s Kitchenというイタリア在住日本人の方のお菓子レシピはどれも簡単で美味しくできるのでおススメですよ。
バナナやリンゴが入ったお菓子ならヘルシーですよね?

だいたいこんな感じでしょうか?
また思い出すことがあれば、記事に書こうと思います。