日仏ファミリーの日常

産後うつだったかもしれない

先日長女のお友達の誕生会で会ったママさん達と出産時の思い出を語り合いました。
帝王切開、無痛分娩、自然分娩、それぞれが違ったスタイルで出産しましたが、どのスタイルも各々違った痛みや苦しみがあり、子どもを産むっていうのは本当に大変なことですね。
みんながあの痛みを味わい、五里霧中の中手探りで育ててきたからこそ、ママ同士はすぐにうちとけて話せるのかもしれません。そんなとき、長女が7ヶ月の時に書いた産後うつについての文章が出てきたので、よかったら読んでください。
初めての育児であの当時は肩に力が入っていたんだなぁと思います
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もう長女も7か月になった今だから、わかることですが、私、「産後うつ」だったのかもしれません。
「エジンバラ産後うつ質問票」をあの頃の素直な気持ちでやってみました→
15点。 9点以上でうつらしいので、立派なうつですね。
私の場合、先に出産した友達が「つらいときはなんでも言ってね」「私は母乳が出なくてミルクだけで育てたけど、元気だよ。出産したら母乳で悩むこともあるかもしれないけど今はミルクもすごくいいから、母乳にこだわる必要ないよ」とか出産前から色々と言葉をかけてもらっていたんです。
それだけでもありがたいことだと思います。
でも、産後の私には余裕がなかった。。。
友だちが家に来てくれれば、おしゃべりして気も晴れるけど、その場限りなんですよ。
ちょっとLINEで相談しようかなって思っても、そういうタイミングで赤ちゃんって泣くので、そうすると相談は立ち消えに。
首が座らない赤ちゃんって、本当に儚くて、一歩間違えたら死んでしまうかもしれない存在。
そのお世話を24時間営業でノーミスでこなさないといけないっていうのがプレッシャーでした、自分には。
もちろん、自分の赤ちゃんだし「かわいいなぁ」と思うこともあるんですけど、そんな余裕は長くは続きません。
シャワーを浴びてても赤ちゃんの鳴き声(空耳)が聞こえるんですよ。
ヤバいでしょ?!病んでますよね。
そして、母乳問題。
うちは退院時は混合、その後ほぼ完母になって、今は完全ミルクです。
長女は産まれたときは約3200gだったのですが、入院中に2900g代まで体重が落ちてしまって、助産師さんが退院までに体重を増やさなきゃとアセるほどだったんですね。なので、退院の翌日も翌々日も病院に来るように言われて、その後は週1で母乳外来に通う羽目になりました。
そんなに母乳希望というこだわりもなかったのに、助産師さんに「来週のX日来れますか」と言われたら「はい」と答えるしかないでしょう…
新生児を連れて、しょっちゅう外出するというのも疲れるものです
で、母乳の出をよくするために夜中も3時間おきに授乳してくださいと言われ。3時間おきにアラームをセット。
寝ている娘を起こして授乳。その後娘が眠れなくなり次の授乳時間を迎えたり、私が眠れなくなってしまうこともありました。
寝てるのをわざわざ起こしてまで授乳する必要があるのか、どうにも納得できずに助産師さんにも聞きましたが、「起こしてでも、授乳してください」と言われて、それを律儀に実行したおかげで完母にできるほどに母乳量は増えましたが、同時に寝不足によるダメージも大きかったです。
仕事に復帰したら完全ミルクにならざるを得ないのにあんなに頑張る必要があったのかと今となっては思ったりもしますね。
あんなにがんばったわりに、助産師さんに「完母のメリットってなんですか?」って質問した時の回答が「まず、経済的。あと、荷物が少なくてすみます」だったのもモヤモヤしました。お金と荷物で片付くんならミルクで全然いいですよ。
(念のため、母乳が赤ちゃんには1番ってよくわかってますよ。)
私は手が不自由なので、外出先の授乳室で授乳クッションなしで授乳するのが難しくて、真冬でも授乳室から出てくると汗だく。腱鞘炎にもなってしまいました。
とにかく、最初の2か月半くらいは「娘の体重をなんとか増やさなきゃ」「死なせてはいけない」とその2大テーマが頭の80%を占めて、疲れ果てていました。

今になったらよくわかりますが、長女は体重が増えにくいタイプの赤ちゃんなんだと思います。
同じ200ccのミルクを飲んでも同じ日に生まれた赤ちゃんはすでに8Kg超え、一方長女はまだ6Kg代です。
なのに、みんな一律1日30g増やそうってのもおかしな話です。
『こどもは一人ひとりちがうもの、お母さんは心配しないで!』なんて言ってるのに、新生児期には適応されないんですね。

3ヶ月を過ぎてからは首が座って抱っこにも気を遣わなくて済むようになり、5ヶ月には朝まで寝てくれるようになって体はぐっと楽になりました。
その後、仕事にも復帰して一緒に過ごせる時間は短くなったけど、密度はその分濃く。
一緒に過ごせる時間は心から嬉しく、わくわくします。
今になって思うと、あんなに無理してまで頑張らなくてもよかったなとは思います。
あの頃の無理が今になって、長期の体調不良につながったんだろうなぁとか。
(コロナ前でしたが、咳が長引く風邪をひいてしまい結核をうたがったこともありました。)
そんなことより、私がニッコリ笑顔で(ひきつった笑顔でなくて)長女と一緒にいれたほうがずっと良かったなと思います。
今は、手作りの離乳食も用意しますが、娘の反応がイマイチならレトルトの離乳食に切り替えます。
食べることの楽しさを知ってもらうことの方が大切だと思うから。
悔しいけど、瓶詰めのベビーフードはニコニコで完食しちゃったりするんですよね。

「無理しないで粉ミルクにすれば夜眠れるわよ。うちは粉ミルクで育てたわよ。」「離乳食はプチポ(フランスの瓶詰めベビーフード)よね~。」というフランスの義母の言葉は正しかったと今ならわかります。
あの頃は、素直に聞けなかったけど。
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よく頑張っていたあの頃の私を抱きしめてあげたい。
第2子の時は入院時の事前調査で「第1子の時に母乳偏重の育児で体調を崩したので、ミルクと混合でいいです。状況によっては完ミでいいです。母乳外来にはもう通いません」と記入しました。
後日、助産師さんから、「プレッシャーになってしまったみたいでごめんなさいね。」と声をかけられました。
次女は長女とは全く違うキャラクター、体質だったので、私の心持ちも違いましたが、夜は母子ともに寝ることを最優先。
お腹が空いて起きたら母乳やミルクをあげるというテキトーっぷり
赤ちゃんが朝まで寝てくれる時は、一緒に朝まで寝ました。
それでも体重は増えましたし、何より私自身の気持ちが全然違いました。
おかげで母乳は5ヶ月で枯渇しましたが、ほぼ同時期に職場復帰したので問題なし。
ママの心身の健康の方がずっとずっと大事です。
今、新生児を抱えて大変な思いを抱えているママさん、もっともっと気楽に育てましょう。
妊娠・出産は思いのほか体への負担が大きいです。どうか、ママさんが元気でいられることを優先に考えてくださいね。